AI(人工知能)-英会話

AI英会話アプリ4選【もう教室に通う必要なし】

AI(人工知能)を使った英会話アプリが続々登場している。アプリで学ぶから英会話教室に通う必要がなく、AI効果も期待できる。ただ、まだ「玉石混交」の様相を呈している。

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英会話の教材は世の中に数多(あまた)あるが、Webサイトを使ったものは英会話教室に通う必要がないうえに低料金で、なおかつスマホを使えば場所と時間を選ばず学習できるのでとても便利だ。

このWebサイト英会話に最近、AI(人工知能)を搭載したものが登場し始めた。「賢いAI」に教われば英会話の習熟度も向上しそうだ。

ところがAI英会話アプリのなかには、どこにAIが使われているのかがわからないものや、運営会社すら明示されていないものも散見される。

そこで、「しっかりAIを活用している」「運営会社がしっかり判明している」の2条件をクリアしている「AI英会話ナンナ」「iKnow!」「SpeakBuddy」「TerrTalk」の4つを紹介する。

AI(人工知能)-英会話

AIと英会話学習の相性

4つのAI英会話アプリを紹介する前に、AIと英会話学習の相性についてみてみる。

最初のポイントは、AIが本領を発揮できるのは、英語全体ではなく英会話である点だ。

例えば英字新聞や英語の論文などの英語長文を読む力の育成には、AIは不向きだ。もちろん工夫次第でAI長文読解も効果を発揮できるだろうが、紙媒体や非AIのITツールでも十分効果的な学習方法を構築できるので、わざわざAIを使う必要がない。

また、英単語の暗記も、AIを使えば多少効率化できるかもしれないが、非AIの学習法をはるかに凌駕することは難しいだろう。

AIの音声認識能力

音声認識技術で発音をチェック

ところが英会話学習になると、俄然AIが力を発揮する。

ひとつにはAIによる音声認識の精度の高さがある。音声認識とは、人の声をテキスト(文章)に変換する能力だ。人は「音声→脳」で理解できるが、AIは「音声→テキスト化→コンピュータ」でしか理解できない。

そのため、AI分野では音声をテキストにする技術が格段に進歩した。そのお陰でAIの音声認識能力は、日本人による英語の正しい発音と間違った発音を簡単に見分けられるようになった。

しかも日本人の英語力では、発音が大きなネックになっている。だから発音をチェックできるAIは、日本人の英会話力向上の救世主となりうるのである。

<関連記事>
[2019年決定版]AI音声認識技術とは?

正しい文章に導いてくれる

また、英語は単語の並び順で意味が変わってくるので、単語1つひとつを正しく発音ができても、順番が違っては会話が成立しない。

AIは正しい文章をつくることができる。例えばAIは「この犬は白い」という文章が正しくて、「白い犬はこの」という文章が間違っていることを、膨大な日本語文章を学習することで判断できるようになっている。

それでAI英会話アプリは、ユーザーが声で発した英文の間違いを指摘し、正しい英文を提示することができるのである。

AI英会話ナンナ

AI英会話ナンナはウェブリオ株式会社(本社・東京都新宿区)が運営している。ウェブリオ社のオンライン総合辞書「Weblio」は、インターネットのヘビーユーザーなら一度は目にしたことがあるのではないだろうか。

ウェブリオ社はそのほかに、翻訳事業や留学支援や海外進出支援など英語関係ビジネスを手掛ける。

つまりナンナは「英語ビジネスの素地」のある会社が運営しているのである。

特徴:AIが会話の弱点を指摘

ナンナはサイト上で使う。

まず下記のURLにアクセスして、ユーザー名を入れる。

https://chat-robot.weblio.jp/choose-topic

そして次の7つのコースを選択する。

・レベル1:入門:基本的な表現を学ぶ

・レベル2:初級:会話表現の幅を広げる

・レベル3:中級:複雑な文法での会話表現を学ぶ

・レベル4:上級:ネイティブの会話表現を学ぶ

・ビジネス:初中級:ビジネス英会話を学ぶ

・その他:ナンナと自由に会話する

・英会話:中学2年生向け:基本的な表現を学ぶ

コースを選択すると、ナンナが「Hi, how are you.」と声をかけてくる。それに対して英語で回答すると、ナンナと会話を続けることができる。

ナンナからの質問の難易度は、選択するコースによって異なる。

会話が終わると、ナンナに搭載されたAIがユーザーの英会話の弱点を指摘してくれる。ユーザーはその弱点を補強することで英会話スキルをアップできるというわけだ。

しばらくナンナとの会話を続けていると、相手がコンピュータ(AI)であることを忘れるだろう。それくらい会話の流れが自然なのだ。ユーザーがゆっくり喋れば、ナンナはそのペースに合わせてくれる。

ナンナは2018年12月現在、無料となっている。

iKnow!

iKnow!はIT・Web大手のDMMドットコムのグループ会社が運営している。DMM社はすでにDMM英会話というブランド名で英会話ビジネスに進出している。

DMM社には、リアルに近いDMM英会話とサイトで学べるiKnow!を組み合わせることで、ユーザー支援を強化する狙いがある。

iKnow!のURLは以下のとおり。

https://iknow.jp/

料金

iKnow!の利用料金は1カ月プランが1,480円、12カ月プランが年9,360円、使い放題の無期限プランが24,800円となっているが、DMM英会話の有料会員はこれらの料金がかからない。つまりDMM英会話の利用料金のなかにiKnow!の利用料が含まれているのである。

すでにNTTコミュニケーションズやソフトバンクグループ、ユニクロのファーストリテイリングなど400社が、iKnow!を社内教育用のツールとして導入している。

特徴:脳科学に基づくプログラム

iKnow!の特徴は脳科学に基づく学習プログラムを採用している点だ。

英語学習を苦手にしている人は、英語そのものより、記憶を苦手にしていることが多いが、iKnow!では学習タイミングを調整することで記憶の定着を促進する。

例えば、ユーザーが新しい内容を学習したら1日後に同じ内容を学習する。ここまでは一般的な復習と同じだが、iKnow!では3日後にさらに「要復習」の指示が出て、2度目の復習ができる。

そして3カ月後に3度目の復習を行い、記憶への定着を確実にする。

復習の対象となるのは、新しく学習した内容のうち、iKnow!に搭載されたAIが「学べていない」と判断したものだけだ。

非AIの英語教材の場合、復習をしようとすると、覚えたところも覚えていないところも一緒に繰り返さなければならない。もしくは復習学習に取りかかる前に、自分で覚えているところと覚えていないところを確認しなければならない。

これは非効率であるばかりか、時間も手間もかかるので学習者が飽きてしまう。

iKnow!には「英会話マスター」「旅行・趣味」「留学準備」「TOEIC」「英検」「大学受験」「ビジネス英語」「ニュース英語」の8コースが用意されている。

ユーザーは自分の英語レベルや英語ニーズに合わせてコースを選ぶことができるので、この点でも効率的な学習ができる。

SpeakBuddy

SpeakBuddyはappArray株式会社(本社・東京都港区)が運営している。同社は2013年創業の英会話アプリ開発ベンチャーだ。

社長の立石剛史氏は元々英語が苦手で、大学時代に受けたTOEICは280点だった。就活のときに一念発起して猛勉強し、TOEIC985点をマークし、英検1級も獲得した。

SpeakBuddyの開発は、立石氏の英語勉強法がベースになっている。

SpeakBuddyを利用するには、以下のURLから登録する。

https://www.speakbuddy.me/

特徴:キャラとの会話を楽しみながら学ぶ

SpeakBuddyの特徴は、スマホ画面に登場するAIキャラクターと会話する点にある。そのキャラクターはAIによってあたかも感情を持った人間のように発言するので、ユーザーは感情移入がしやすい。

ユーザーが学習を終えると、SpeakBuddyはユーザーの習熟度をデータで示したり、そのデータを分析したりする。またAIがユーザーの習熟度の応じて次の学習メニューを最適化していく。

料金は個人プランが月額1,950円で、法人利用は「要相談」となっている。

TerraTalk

TerraTalkは、ジョイズ株式会社(本社・東京都品川区)という2014年に創業したベンチャーが運営している。

TerraTalkは、以下のURLから登録することで使うことができる。

https://www.terratalk.rocks/

特徴:会話に加えて聞き取りも強化できる

TerraTalkのアプリをスマホで立ち上げたら、まずレッスンを選択する。レッスンには「薬局で薬をもらう」や「親友について話してみる」「免税店でショッピング」「安いホテルを探す」といった種類がある。具体的なシチュエーションを想定しているのが特徴だ。

好みレッスンを選択すると、あらすじが表示されるので、ユーザーはそれを読み込みシチュエーションを理解する。

そのまま本番のレッスンに進んでもいいのだが、サンプルリスニングを試すことがある。サンプルリスニングは、本番のレッスンで聞かれる質問と、それに対してユーザーがどのように答えたらいいのかを教えてもらえる。

続いて本番のレッスンに入り、まずはリスニングが始まる。TerraTalkが英文を読み上げると、画面に単語がランダムに並ぶ。ユーザーはその単語を、TerraTalkが読み上げた英文の順に並べていく。

続いて会話レッスンが始まる。TerraTalkが音声と文字で質問するので、ユーザーがスマホに向かってその答えをいう。その答えに対し、TerraTalkに内蔵されているAIがユーザーの英語力を評価する。またユーザーの発音がネイティブの発音と「どれくらい同じなのか」をジャッジしてくれる。

付録としてドリルレッスンがあり、ここでは英単語の聞き取りと意味を学習できる。

聞き取り学習は、TerraTalkが発した英単語を4つの選択肢のなかから1つ選ぶ。

意味学習は、4つの英単語のなかから、最も意味が遠いものを1つ選ぶ。

TerraTalkはすでに、京都学園中学・高校や福岡第一高校などで使われている。

料金については公表していない。

まとめ~今度こそ「本当の救世主」になるか

大卒の日本人は、中学、高校、大学と10年間も英語を勉強する。最近は小学校でも英語を学ぶから、ほとんどの日本人がやはり10年近く英語を勉強していることになる。

また、日本人はアメリカやイギリスやオーストラリアなど、英語圏の文化が好きなので、英語力を獲得するモチベーションは諸外国と比べても強いはずだ。

なのに、英語をマスターできている日本人は少ない。経済のグローバル化が避けられない以上、英語力の伸び悩みはビジネス力の伸び悩みを招く。

AIを使った英会話アプリには、「わざわざAIを使っていること」の効果を期待したい。

<関連記事>
【AI通訳時代到来】ポケトークの仕組みから未来まで


<参考>

  1. AI英会話 ナンナ(ウェブリオ)
    https://chat-robot.weblio.jp/
  2. iKnow!  覚える、身につく、忘れない!脳科学で鍛える英語力(iKnow!)https://iknow.jp/
  3. マルチリンガルになれる時代を創る(appArray)
    https://www.apparray.biz/company/
  4. AI英会話アプリで新しい未来を SpeakBuddyでビジネス英語力アップ(SpeakBuddy)
    https://www.speakbuddy.me/
  5. 手のひらに、あなた専属の英会話アシスタント。(TerraTalk)https://www.terratalk.rocks/
  6. 会社概要(ジョイズ)
    https://www.joyz.co.jp/about
  7. AIソフトのジョイズ、英語教材をデジタル化(日本経済新聞)
    https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37065190Z21C18A0000000/
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