2018年の7月6日に「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」が成立、法律が公布され、国が本格的にテレワークを後押ししていく中でテレワークを導入する企業は今後益々増えていくと思われる。
今回は今注目度が上がっているテレワークをしたい個人やそれを推進する企業側にも役立ちそうなAIを活用したサービスを4つ紹介する。
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2018年の7月6日に「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」が成立、法律が公布された。
それに伴い2019年4月1日より順次、前述の改正法が下記のように適用されていく。
新ルール1、時間外労働の上限規制 月45時間、年360時間
新ルール2、年次有給休暇の時季指定 毎年5日確実に取得
新ルール3、同一労働、同一賃金 世紀と非正規の不合理な待遇差を禁止
具体的に国が推し進めたい「働き方改革」は、働く方々が、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で「選択」できるようにするための改革だ。
働き過ぎを防ぐことで、働く方々の健康を守り、多様な「ワーク・ライフ・バランス」を実現できるようにするためにも、AI活用などのイノベーションによる生産性の向上が不可欠になっていくだろう。
また、昨年8月には日立製作所が2~3年以内に、10万人希望の社員が自宅や外出先で働ける体制を整えることを発表したように、テレワークを導入する企業は今後益々増えていくと思われる。
そんな今注目のテレワークを支援するAIを活用したサービスを4つ紹介する。
AIボットがウェブ会議をサポート
RSUPPORT(アールサポート)のサービスである「RemoteMeeting(リモートミーティング)」は誰でも簡単な操作で利用できる画面構成のウェブ会議システムだ。ウェブブラウザとシンプルな機器だけで利用できるので導入もしやすい。さらにAI秘書として使えるボットの「ARU(アル)」が導入されているので、ARUに「録画して」や「○○さんを招待して」といった指示をすることができる。オフィスから離れた場所でも、ストレスのない会議を行うことができる。
会議を録画したり、新たに人を招待するには、誰かが手を動かす必要があり、その作業を担当した人は一時会議の内容から置いていかれてしまうこともある。また、スムーズに流れていた会議が一旦止まってしまうということも考えられる。ウェブ会議ではお互いに決められた時間内で会議を終えることが求められる傾向があるため、少しでも会議の流れを止めない工夫が必要だ。だからこそ今後「ARU」のようなAIボットの必要性が高まっていくだろう。
音声分析AIが議事録を自動書記
「fireflies.ai」はGoogleカレンダーの予定にゲストとして招待することで利用できる。会議が始まってみんなが話した内容は、会議後しばらくしてから、議事録が書かれたメールが送られてくる。
また、会議の音声と文字起こしも「Notes」として何分何秒にどのような話をしたかが記録される。
議事録を書きながら会話に参加するにはそれなりのスキルがいるし、またその後に清書をして全員にメールをするのも時間がかかる作業だ。しかし「fireflies.ai」があれば会議中はメンバーとの会話に集中できる。そして会議後は「Notes」のログを見ながら要点をまとめればよいので、正確かつスピーディな議事録作成ができ、時間の効率化に繋がる。
離れているからこそ、誰が何を話したかをすぐに共有できるのは、記憶の定着化やコミュニケーションの円滑化につながるだろう。
時間の使い方をAIが分析
Microsoft社の「MyAnalytics」はOffice365の企業向けユーザーに無償で提供されているアドオンだ。Office365ユーザーのメールや日程を分析し、誰のメールに時間を使っているかや、誰とどのような会議に出席するのかなどを記録しながら、重要人物を選択したり、ユーザーの時間の使い方を提案したりする。
世界中のワークスタイルを機械学習することで、働き方の見える化やよりよい働き方のアドバイスを行う。AIにアドバイスされた結果、生産性の低い会議の時間をカットすることで、チーム全体の残業時間の適正化を図るといったことが期待できるのだ。
AIがスケジュールを自動で調整して登録
展開するwaaq株式会社は、日程調整を自動化するサービス「waaq Assistant(ワークアシスタント)」を提供している。
これまでワークアシスタントで得られた数千通もの日程調整に関するメールを機械学習したAIによって日程調整とカレンダー登録までを自動で行うことができる。
日程調整依頼をすると、自動で連携しているカレンダーの情報から空いている時間を抽出してメールを作成し相手に送信。その後相手から帰ってきたメールを判断して、自動で自分のカレンダーに登録をしてくる。
MicrosoftのアカウントかGoogleのアカウントで利用でき、メールとカレンダーの情報を同期させることで利用できる。
このワークアシスタントを活用すれば、日程調整やカレンダー登録をしてくれるので、テレワーク中に作業時間が多く取れないときにも、PCに向かう時間を効率的に減らしてくれるだろう。
まとめ
テレワークの必要性が高まってきている昨今、今回取り上げたような日々進歩するAIを上手に取り入れたサービスを企業側が積極的に活用促進することで、従業員の柔軟な働き方をサポートできるのだ。そしてよりよい働き方をすることで、個人の能力を引き出し、優秀な人材の確保につなげ、企業はさらに成長していけるのではないだろうか。
<参考>
- 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000148322.html
https://www.mhlw.go.jp/content/000485610.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/000474499.pdf - RemoteMeeting
https://www.remotemeeting.com/ja/home - fireflies.ai
https://fireflies.ai/ - Microsoft MyAnalytics
https://products.office.com/ja-jp/business/myanalytics-personal-analytics - 日程調整のメール作成を95%自動化「waaq PORT」 事前登録を開始(AIでスケジュール自動登録も可能に)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000037294.html
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