AIによる株取引が主流になるのか【株価予想の仕組みや事例も解説】

AIは株取引の世界でも活躍している。この記事ではAIによる株価予想の仕組みや特徴を説明し、さらに代表的なアプリについても紹介する。

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AIはさまざまな分野で活躍しているが、株取引の分野でもAIが活躍し始めている。AIは過去のデータをもとに株価の予想をすることができ、さらに自動で取引まで行ってくれるアプリもある。このコラムではAIを使った株取引の仕組みとその特徴、さらにはその代表的な事例について紹介する。このコラムを読めばAIによる株取引について理解できるだろう。

AI-投資

AI投資とは

AI投資とは何かというとAIが人間の代わりに膨大な株価のデータを解析して、適切な場所で取引をしてくれるというものだ。基本的には人間の判断は必要なく、AIが勝手に取引をしてくれるため、時間が無い人でも利用できるというわけである。そうした気軽さから個人の利用者が増えているだけでなく、大手証券会社もAIに取引を行わせようという流れになっている。例えばゴールドマン・サックスは600人いた株式トレーダーを2人に減らしたという。このような流れはますます進み、今後もAIによる投資が増えてくると考えられている。

AIが株価を出す仕組みとは

人工知能と言えばビックデータとディープラーニング。株価に関するデータはそろっているので、このチャートの場合は株価が上がるのか下がるのかと判断することができ、さらにその学習を500万回以上繰り返す。その結果、ローソク足チャートのどの部分に注目すれば勝つことができるのか判断できるようなるのだ。人間が行う株価の予想でもローソクの足のパターンを考慮に入れたプライスアクションによって判断することが多いので、パターン化されている形であれば、AIの方がより正確に株価の動きを予想することができるのである。

AI投資の特徴とは

AI投資も人間が行う投資と同じでメリットもデメリットもある。AI投資を検討している方はメリットとデメリットを比較してから始めるようにしたい。ここではAI投資のメリットとデメリットを紹介する。

AI投資のメリット

資産運用をすべきという話はよく聞くので、株式投資で資産運用をしようと思っても、いったい何に投資して良いのか分からないという人が多い。もちろん投資信託のような証券会社に任せた資産運用の仕方もあるが、手数料が高いのが実情だ。これは当然であるが、間に人が入っている。そこで働く人の人件費が入るわけだから、手数料が高くなるのは当然である。実際、手数料は安くても年間2~4%である。それに比べ、AIを使った投資であれば、人手がかからないわけだから、手数料は年間1%程度である。さらにあなたの投資金額に合わせてあなたに合った銘柄を選んでくれるのがAIなのだ。安くしかもあなたの投資金額にあった銘柄を教えてくれるのはAI投資のメリットだろう。

AI投資のデメリット

デメリットのひとつは自分で銘柄を選ぶよりも手数料が高くなることだ。確かに自分で銘柄を選ぶことができるのであればそれが一番良い。しかし問題なのはその銘柄が適切なのかどうかということだ。せっかく銘柄を選んで投資しても、儲からなければ意味がないのである。手数料が自分で選ぶよりも高くなるというのはデメリットであるが、自分で選ぶ手間を省く、あなたに最適な銘柄を選ぶということを考えればデメリットではないだろう。ふたつめのデメリットは利益が少ないということである。基本的にAI投資はリスクを分散して少額ずつ利益を積み上げていくことが目的である。リスクを冒した投資は確かに大きな利益を得られる可能性はあるが、リスクもかなりある。AI投資はリスクを抑えて利益を上げていくため、リスクは少ない一方で利益も少ないのである。多くの資金で一気に利益を得たいという方にとってはデメリットだと言えるだろう。

今後AI投資が主流になっていくのか

これまでAI投資の仕組みやメリット・デメリットについて説明してきた。時間が無い人も簡単に投資を始めることができ、AIの学習能力を加味していけば、今後AI投資を行う人たちが増えてくることは確かだ。現在でもAIを使った投資は行われており、短期投資であれば、AIのスピードに勝てないというが実情である。確かに瞬間の判断力はAIには勝てないだろう。またAIを使った投資集団もいて、その集団が株価の暴落を巻き起こしたのではないかという説明もなされている。為替相場に関しても同様で、通常では考えられないような下落が起こり、何人もの投資家が大きな損失を抱えることになった。こうした流れを考えればAI投資が増えてくるのは間違いないのだが、個人投資家が勝てなくなっていなくなるというわけではない。

AIであっても将来にどのようなことが起こるのかは予想ができない。大きな事件や事故があれば株価は大きく動く。政治的な出来事でも株価は動くのである。そうした将来の出来事まで予想することはAIにも不可能である。つまりルールが決まっていないのである。ルールが決まっていないものに関してはAIが人間に必ず勝てるというものではないということだ。今度、AI投資は増えてくるであろうが、それでも人間の投資家がいなくなることはないだろう。

AI投資アプリ事例

AI投資でよく名前が出てくるアプリと言えばWealthNaviである。ここではAI投資アプリの事例としてWealthNaviを紹介する。今後、他のアプリもリリースされるので、注目しておいてほしい。

WealthNavi

WealthNaviはあなたの代わりにロボアドバイザーが自動で資産運用をしてくれるサービスである。ノーベル賞受賞者が提唱する金融アルゴリズムによってつくられており、あなたに適した商品を運用してくれる。手数料は預かり資金の1%というかなり安い金額に抑えられている。しかもスマホで6つの質問に答えるだけで、あなたに適した資産運用を自動で行ってくれるのだ。こうしたお手軽さもあって、わずか2年で運用者数8万人、預かり資産は900億円に成長している。しかも資産運用が初めてという人が28%もいるのだ。将来に不安があり、資産運用の必要性は認めながらも、なかなか自分ではできなかった層がWealthNaviを始めていると言える。10万円から始められるため、気軽に始めている人も多く、また毎月定額を積み立てている人も多い。銀行の金利が低く、自分で資産を増やしていくしかないと考えている人が増えてきている証拠でもあろう。類似のサービスも出てきているが、預かり資産のシェアで言えば約50%と、今後もさらに拡大していく可能性が高い。

AI-投資-メリット-デメリット

まとめ

これまでAIによる株式投資について説明してきた。デメリットもあるが、メリットの方が大きい投資手法であり、これからますます利用者が増えてくると考えられる。人間の投資家がいなくなることはないが、これまでには考えられなかった株価の動きが起こることは考えられる。今後、人間の投資家とAI投資との戦いが起こってくることも考えられる。AIによる株取引が増えてくる中で、人間の投資家はAIの考え方を学ぶことで、今後の対策を考えていく時期に来ているのは確かなのである。


<参考>

  1. 【1分でわかる】賢いAIでラクラク儲かる!AI投資とは(特徴やおすすめアプリなど)(biborock)
    http://www.biborock.com/entry/ai-toshi-matome
  2. 驚異の的中率80%超え「AI株価予測」今週の6銘柄(マネー現代)
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56674
  3. AIでチャート分析、今後の高値メドを教えてくれる『高値予測AI』(チャートナビ)
    http://chartnavi.com/ai/
  4. AI(人工知能)による株の取引が増えると、個人投資家は儲からなくなるのか?(さかめも)
    https://sakagami3.com/entry/2017/09/04/190141#AI
  5. 始める前に知っておきたい!AI投資のデメリットとは?徹底調査!(biborock)
    http://www.biborock.com/entry/ai-toshi-demerit
  6. 株式暴落の正体(BLOGOS)
    https://blogos.com/article/347737/
  7. WealthNavi(ホームページ)
    https://www.wealthnavi.com/

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