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AIの使い方を知れば競合に差をつけれる【様々な企業の使用事例を紹介】

AIとは何のこと?AIを使って「働き方改革」ができるの?その事例は?

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人工知能(AI:Artificial Intelligence)Wikipediaによると「人間の知的能力をコンピューター上で実現する、様々な技術・ソフトウェア・コンピューターシステム」とある。要するに、人間が考えて判断して回答していたものに代わり、コンピューターが判断し回答を出す技術である。

人工知能将棋ゲームでの活用

人工知能を将棋ゲームで説明すると、人工知能という言葉が世の中に認識されてきている一つの要因に、将棋の藤井聡太プロが自宅での将棋の練習相手に人工知能を使った将棋ゲームを使って自身の将棋の力を養っていた話しは有名で、藤井聡太プロの話しが出ると人工知能将棋ゲームも話題に取り上げられることがある。人工知能将棋ゲームを開発している会社は数社あり、どの企業も将棋だけでなく将来様々な分野への対応が可能と経済界でも注目を浴びている。

人工知能の将棋ゲームには、将棋のルールをコンピューターにさせるプログラムを作る必要がある。将棋の駒や位置の並べ方、その駒は進める方向を覚えさせ、敵地に入ったら”成る”(駒の役割が変わること)か成らないかを判断する基本的な動きをプログラムで作成する。一方、コンピューターには物事を記憶させる情報のデータを蓄える機能(データベース化)がある。将棋ゲームは過去の将棋の対戦記録をできるだけ多くデータベース化し、実際のゲームで対戦した際、各駒の位置をパターン化し過去の対戦データとの対局の結果を参考にして次の一手を決める。

将棋のデータベース化とプログラミングがあれば、とりあえず将棋ゲームはできるのだがコンピューターのゲーム力は強くならない、人工知能を投入することで強くなる。この人工知能プログラミングのことをアルゴリズムという。アルゴリズムとは「問題を解く手順を明確にし最適化したもの」であり人工知能と呼ばれている。コンピューターソフトの将棋ゲームが出始めたのはパソコンが世に出始めた1980年代中頃からあったが、ゲームが将棋のプロにゲームが勝ったのは2015年である。

2000年ころまでのコンピューターは、人が作ったプログラミング通りに動作するのがコンピュータ-の役割であった。今でも命令通りに動くコンピューターは必要でありその仕事を忠実に守っている。しかし、人工知能を持ったコンピューターは自発的に学習しその能力を高める。この人工知能技術はゲームだけでなく様々な分野に研究開発され活用が進みつつある。

人工知能が活用できるようになったのは?

最近Webの商品サイトや企業サイトを見ると、サブウインドウが出現し「何かお困りごとはありませんか」とか「聞きたいことはありませんか」と「問い合わせに対して何でも答えてあげます」的なものが出て、質問すると何らかの回答が返ってくる。これが人工知能チャットボットである。

人工知能がコンピューターの世界で実現可能になった要因は、データベースのビックデータ解析が可能になり、膨大なデータの中から関連づけられた情報だけを抽出することが可能になった。そこにはDeep Learning(以下 デープラーニング:深層学習)という機械学習を発展させた人工知能の一つの方法がある。機械学習はビッグデータベースなどから特例の規則や関連性を見つけ出す方法。

ディープラーニングは、機械学習を発展させ知的アルゴリズムを付加して、ニューラルネットワークという手法を通じて決断することができる。これらを応用したのがチャットボットである。

事例1. 地方自治体が活用したチャットボット

北海道洞爺湖温泉観光協会(以下 洞爺湖観光協会)は、国内・海外からの観光客へのサービス向上のため5ヶ国語対応の人工知能チャットボット「talkappiボット」を試験導入した。

北海道の洞爺湖温泉には、国内外を通じ年間300万人の観光客が訪れて約50万人の外国からの観光客が宿泊している。北海道は日本各地人気の観光地の中でも人気が高く、今後も増加する傾向にある。

「talkappiボット」は、日本語・英語・中国語(繁体字、簡体字)・韓国語に対応し、旅行者からの質問・リクエストに人工知能が内容を解析し、24時間いつでも回答するサービスである。「近くに楽しく遊べる遊園地はないか?」「美味しい食べどころはないか?」等の質問に答える。専用のサイトではなく、Facebook Messenger、WeChat、LINEなどのSNS環境で利用できるのが特徴。

洞爺湖観光協会は、増え続ける日本人観光客や外国人観光客へのサービス向上のため「talkappiボット」の試験的導入を始め、問題の改修をしたのち2018年6月より正式運用を目指す。

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事例2:AIチャット対応  WOWOWサポート

WOWOWは、WOWOWコミュニケーションズと共同で24時間利用可能なカスタマーサポートサービス「WOWOWサポートコンシェルジュ」の運用を開始している。

これまでのWOWOWでのカスタマーサポートサービスの運用時間は9:00から20:00で電話でのサポートであったが、電話サポートに加え24時間いつでもサポートする人工知能を活用した「自動チャットシステム」と、「有人チャット」での対応、そして「よくある質問」の3つを組み合わせたカスタマーサポートサービスである。

顧客はWebオンラインからアクセスし、「チャットを始める」をクリックすることで「質問を投げかける」。質問はまず人工知能チャットが回答し、人工知能チャットがうまく答えられない場合は、有人によるチャットでサービスを運営する。また、このサービスはLINE環境下でも利用することが可能。

上記2つの事例は、人工知能チャットを利用した企業事例を紹介であったが、このようなサービスを始めている企業は少なくない。洞爺湖観光協会のような大企業でなくても導入している事例は多くある。一般の企業で自社内にコンピューター人工知能の知識者を育てるのは大変だが、ボットを利用したソリューションを提供する企業が出始めている。

<関連記事>
あらゆる業界で活用可能なチャットボットとは?


<参考>

  1. 社団法人 人工知能学会
    https://www.ai-gakkai.or.jp/
  2. 人工知能(Wikipedia)
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD
  3. インバウンド向け多言語 AI チャットボット「talkappi」 洞爺湖温泉観光協会に導入(PR TIMES)
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000020288.html
  4. AIを活用した24時間利用可能な カスタマーサポートサービス 「WOWOWサポートコンシェルジュ」を運用開始(PR TIMES)
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004228.000001355.html
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