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AIとブロックチェーンは相性抜群!【活用事例3選】

ブロックチェーンは仮想通貨だけでなくさまざまな分野でも使われてきている。このコラムではブロックチェーンにAIを組み合わせた事例を3つ紹介する。

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ブロックチェーンと聞くと仮想通貨をすぐに思い出すのが一般的だろう。特に仮想通貨が奪われた時にブロックチェーンに関するニュースが多かった。しかし、ブロックチェーンに関する仕組みについて理解している人は少ない。そのためブロックチェーン技術は仮想通貨のみの技術であり、他の分野に応用できないと思っているだろう。実際にブロックチェーンと仮想通貨の区別がつかない人も多い。しかしブロックチェーンの他分野への応用が進んでいるが実情だ。特にAIと組み合わせて応用されている。このコラムではAIとブロックチェーンの事例を紹介する。このコラムを読めばAIとブロックチェーンを組み合わせることで、どのように他分野に応用できるのか分かるだろう。

AI(人工知能)-ブロックチェーン

AIとブロックチェーン技術の組み合わせ効果

ブロックチェーンは仮想通貨で言えば取引の記録を記載する技術である。つまり情報を暗号化する技術であるので、他の分野にも応用が可能である。この技術にさらにAIを連携させることで効果がさらに増すという。先ほどブロックチェーンは暗号化技術であると述べたが、せっかく暗号化してもそれを解読して通常の情報と同じように扱っては意味がない。AIを活用することで暗号を暗号のまま情報として扱うことができる。そのためセキュリティ上の安全性は増す。またAIが行った決定過程を細かくゴールドチェーンに記載していけば、後でどのような決定をAIが行ったのか検証することが可能になるのだ。通常であればAIの決定を後から検証することはかなり難しいため、なぜそのような結論をAIが出したのかは分からないという問題がある。そうした問題がクリアにされる可能性がある。

またこれまで暗号を解読する専門家が必要であったが、AIであれば専門家よりも早く解読することが可能になる。そのためブロックチェーンが専門的な知識がない企業にも使いやすくなるのである。このように仮想通貨などの特定の分野にのみ使われていたブロックチェーンが、AIとの組み合わせによって他の分野にも使われるようになるのは間違いないだろう。

Doc.ai紹介

AIとブロックチェーン技術を医療分野に応用したのが、「Doc.ai」である。医療分野のデータと言えば患者の診察記録である。そこには患者個人の病歴も記載されており、外部に漏れては問題になるものも多い。そこで、医療情報についてブロックチェーンを使って暗号化することで、個人情報と情報が切り離されて、情報を医療機関で共有することが可能だ。これが実現すれば医者の数が少ない地域でもデータを有効に生かすことができる。またブロックチェーンの場合、医療情報を分散して管理するため改ざんすることが難しく、変更履歴を共有することができるので、データとしても信頼性が高い。

また大量のデータを利用できるわけだから、AIを使った診察も可能になる。「Doc.ai」では「ロボ・プロファイリング」を行う予定であり、病院が少ない地域でも適切な提案を行うことができるようになるという。もちろん医療においては診察だけでなく、薬を処方する必要があるわけだから「Doc.ai」の判断にすべてを任せるわけにはいかない。しかし、近年、セカンドオピニオンの重要性が高まる中で、「Doc.ai」をセカンドオピニオンとして活用する道もあるだろう。これまで医療機関が独占してきた患者の情報をブロックチェーンを使うことで、一般の人でも利用できることになることで、医療分野が大きく変わることは間違いない。これこそ医療の民主化と言えるかもしれない。

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MATRIX紹介

MATRIXはブロックチェーンとAIを組み合わせることでビジネスに新しい形を生み出そうとしている。AIを使ったブロックチェーンのプラットフォームを作り、誰でも利用できるようにする中国初のプロジェクトである。ブロックチェーンにはパブリックチェーンとプライベートチェーンがあり、パブリックチェーンは誰でも承認できるが、プライベートチェーンは承認できる人が限られている。この2つのブロックチェーンをつなぐことができるのがMATRIXである。そのため機密性を保ちつつも外部の情報をリアルタイムに取り入れることができるという利点がある。またMatrix AI Network(MAN)という仮想通貨も扱っており、こちらも注目されている。こうした技術を手軽に利用できるようになれば、中小企業でも新しいビジネスを生み出すことが可能になるだろう。

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DateCoin紹介

「DateCoin」とはAIとブロックチェーン技術を組み合わせて、出会い系業界の問題を解決するサービスだ。出会い系業界と言えば、登録していても出会いがない、なりすましやさくらが多いなど様々な問題が多い。運営側としてこうした問題を解決するのは至難の業だ。一部のなりすましなどの問題が、そのサービス全体のサービスの評判を落としかねない。こうした問題を解決するために運営側も努力しているが、それでも限界があるのは間違いない。そこでAIとブロックチェーンの導入である。

具体的にはブロックチェーンを導入することで、偽アカウントやロボットを排除することができる。さらにマッチングシステムにAIを活用することで、ユーザーの好みに合った異性を紹介することが可能になる。実際にかなり高いマッチング率を実現しているようである。出会いに関しては結婚相談所などもあるが、高額であるのと時間がかかるのに比べ、こうしたマッチングサービスであれば、手軽に自宅で始めることができる。さらに料金も結婚相談所に比べて安くなる可能性も高い。またAIの方がよりあなたの好みに合った相手を探してくれる可能性もある。もちろん全てが自動化されるとは思わないが、人と人とのマッチングの分野はますます重要になってくるだろう。今後、AIが繋いだ結婚というのも増えてくるのかもしれない。

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まとめ

これまでAIとブロックチェーンを使ったサービスを紹介してきた。ブロックチェーンは仮想通貨だけでなく、さまざまな分野に活用される可能性があるというのはよく分かっただろう。ブロックチェーンは情報漏洩の問題が重大な問題になっている昨今において、かなり有用である。ここでも紹介したが、今後医療分野や出会いの分野でますます活用されてくるだろう。新しいサービスも増えてくる可能性が高いので、どのようなサービスが出てくるか、常に最新の情報に気を配っていく必要がある。

AI-ブロックチェーン


<参考>

  1. AIとブロックチェーンを組み合わせた効果|仮想通貨だけがトレンドではない(BIbit POST)
    https://www.bibitpost.com/archives/2750
  2. 【AI × ブロックチェーン = AIマーケットプレイス !? 】時代を先読みするbitgritのAIプラットフォーム構想(AINOW)
    http://ainow.ai/2018/08/20/144102/
  3. AIとブロックチェーン技術の融合が医療革命を起こす(INOVATION HUB)
    https://innovation.mufg.jp/detail/id=218
  4. 2018年注目の「ブロックチェーン×AI(人工知能)」プロジェクト6選(Coin Choice)
    https://coinchoice.net/ai-blockchain-projects-2018/
  5. ブロックチェーンとは(GMOコイン)
    https://coin.z.com/jp/corp/information/blockchain/
  6. 医療用画像診断支援AIオープンプラットフォーム「Doc+AI」(ドクエイ)の構築を開始(株式会社オプティム)
    https://www.optim.co.jp/news-detail/38409
  7. 【doc.ai】AIがあれば病院に行かなくてもよい時代が来る?
    https://bitlife.cryptopie.com/ai-hospital-era/
  8. MATRIXS(ホームページ)
    https://www.matrix.io/index.html
  9. 仮想通貨MATRIX / MANの特徴・将来性を解説!取引所・チャートまとめ(CRYPTO TIMES)
    https://crypto-times.jp/man/
  10. DateCoin(ホームページ)
    https://datecoin.io/?lang=ja
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