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販売物流でのAI活用事例 〜海外編〜

技術の進歩は日に日に勢いを増し、凄まじさを覚えさせる。AIやロボットなど我々の生活をより良くする技術が多く生まれている。そんな波が物流業界にも来ている。今回はその事例をいつくか紹介する。

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手のひらのボイスアシスタント

技術の進歩は日に日に勢いを増し、凄まじさを覚えさせる。 手のひらから変化を感じられるのは、我々の多くが使用しているスマートフォンに現れるのではないだろうか。

たまたま筆者は最近スマホを新しく買い換えた。

様々な新機能を利用させてもらっているが、その中の一つで着目しているのは今もこの記事を執筆している「音声入力機能」である。

この機能はスマホのお助け便利機能である、ボイスアシスタントにも主体的に取り入れられている。 だがこのボイスアシスタントは手のひらに収まるものではない。

様々な先進分野で応用が進んでいる。小売や物流分野にも応用されるというから、驚きだ。

以下にいくつか事例をあげていきたいと思う。

販売物流におけるAI活用の画像

ボイスアシスタントによる配送コントロール

日本ではどうしても人前で声を出すことにためらいがある。しかし、世界でどんどんボイスインプットによるコンピューターの操作は進んできている。ところで、日本で社会的な問題になっていることの一つとしてあるのが配送における不在時の受取問題だ。

荷物を玄関先まで届けようとしたにも関わらず、受取人不在で荷物が届けられない問題である。インターネットショッピングにより大量の商品が、配送によって届けられている昨今において、配送の手間を削減することは、死活問題ともいえよう。

米国を中心として進んでいる計画がある。音声入力機能を利用したスマホのアシスタント機能(以下ボイスアシスタント)による荷物の配送のコントロールだ。

宅配物の配送時間の調整や受け取り場所の調整にボイスアシスタントが活用されることが検討されている。

商品の受け取り手である顧客がボイスアシスタントで配送のラストワンマイル(配送の最終過程)を操作するというものだ。

わざわざボイスアシスタント機能を使ってまでコントロールするより、スマホの画面をタッチして操作する方が早いと思う方もいるかもしれない。

しかし、どうしてもスマホに馴染みの薄い層というのは存在している。スマホがより最新、高機能になるにつれ、今までコンピューターに馴染みのなかった人にとっては操作が難しくなってくる。

しかしボイスアシスタントがより進化したらどうなるだろうか?

高精度かつ単純に操作できるとなったとすれば、誰でも気軽にスマホを使って様々なことをコントロールできるようになる。

スマホを使った事例として他にも検討されていることがある。 自宅のカメラと連動した配送システムである。特に食品のデリバリーに導入が検討されているのが、配達人がこれまで玄関先で受け渡すしか方法がなかった要冷蔵や要冷凍品の取り扱いである。自宅や店舗の冷蔵庫まで直接それらを届けると言ったシステムだ。

もちろん賛否両論が分かれるところで、単なるセキュリティ上の問題ではなく見ず知らずの人を自宅に入れるというのは抵抗があるだろう。 セキュリティ上の問題をスマホで解決しようというのがこの計画だ。玄関のカメラの映像をスマホに転送し、 配送人が荷物を届けに来た際、 遠隔でその映像をチェックする。

OKならば一時的に鍵を解錠するというものである。

配送ロボットの活躍と人工知能

配送用のロボットというのも開発が進んでいる。中でもそれらのロボットは食品の温度管理などリアルタイムでの商品管理を得意とする。 遠隔でかつ人工知能(AI)によって温度が管理されるためだ。

ロボットの活躍は空も飛ぶ。

2016年12月、とある無人飛行実験が行われた。「Amazon Prime Air」という米国アマゾン社のドローンによるテスト飛行である。ドローンは配送の最終過程であるラストマイルでの運用が計画されている。

トラックで最寄りのエリアまでの配送を仮定するとして、トラックの荷台をAIにより遠隔管理、荷台の中のドローンもAIで管理、そもそもトラックすらAIによる自動運転技術で管理、といった幾重にもわたるAIによる配送過程の管理は実現を間近だ。

一つ気になるのは実際にドローンが受取場所の最寄りまで来た際にどうやって着陸を支持するかだ。

考案されているのはドローンが最寄りまで到着した際に、なんと身振り手振りに加えて声による指示で着陸を促すという手法だ。背景となっているのは人工知能(AI)の機械学習(ディープラーニング)である。人間の行動様式は解析されてきている。

これらをもとに音声や、さらには身振り手振りをコンピューターは理解している途中だ。コンピューターの操作は、一旦複雑化したものの、今度は逆に単純化を遂げようとしている。

人間のシンプルな動作にアジャストするためだ。

<関連記事>
AIとドローンが物流を変える国内ネット通販事情

デリバリースピードとビジネス戦略

Amazon社の例を挙げたが、昨今の配送業界において特に意識されるのは配送のスピードである。振り返ってみるとかつてのネットショッピングでは注文してから到着まで、2〜3週間を要するのが一般的だった。対して、注文から配送が完了されるまでの時間は年々短縮を遂げてきた。

将来を見越して推し進められているのがセイムデイデリバリー(当日内配送)である。現在でも一部、都心部などで実現されているが、これをより広域で一般化する試みがなされている。クラウドソーシングなどのインターネットによる情報共有を活用が、素早いラストマイルの配送手段として好まれがちだ。

調査によると、先鋭的な各企業の78%が当日内配送を2023年までに全体の40%が、2028年までには、なんと注文から配達まで2時間以内を目標としている。数多の企業らはデジタルの技術と分析を駆使し消費者の需要を勝ち取ろうとしている。

その中にはいかに自動化を駆使しつつ、商品の流れを可視化するか、と言った ビジネスの戦略も含まれている。

かつての流通過程の歴史は、生産者から、消費者への手渡しを基調としていた。歴史を経るにつれ流通が複雑な過程を踏むようになると、管理も煩雑化してくる。人工知能(AI)は商品の末端から末端までの管理を助けるだけではなく消費者の行動と傾向さえも分析し対策する。

すべてがデジタル完結〜「手のひらから手のひらへ」

消費者にとっても、生産者にとっても商品はかつて生産者から消費者まで「手から手へ」と受け渡されてきた。しかし商品は「手から手ではなく」スマートフォンで注文し、スマートフォンで 提供する、といったように下手したら手渡す過程を完全に省略する。

農場や工場から直接、冷蔵庫や部屋の片隅に届けられるのだ。

今はまさに「手から手」が「手のひらから手のひら」へとすべてがデジタルで完結する世の中に 進んで行く最中なのである。


<参考>

  1. Logistics firm XPO integrates with virtual assistants to help you track deliveries (Digital Trends)
    https://www.digitaltrends.com/home/xpo-alexa-assistant/
  2. Cool or creepy? Walmart to deliver food and put it in fridge(CNN tech)http://money.cnn.com/2017/09/22/technology/future/walmart-home-delivery-groceries/index.html
  3. Artificial Intelligence in Retail – 10 Present and Future Use Cases(techemergence)
    https://www.techemergence.com/artificial-intelligence-retail/
  4. Amazon Drone Deliveries May Involve Lots of Shouting and Arm-waving(Digital Trends)
    https://www.digitaltrends.com/cool-tech/amazon-drone-deliveries-gestures-patent/

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